ペロッ…これは…!

ローテを失ったローテ勢

【WCS2017】 デストロイ滅び(ポリドーガラガラ)

 WCS2017ルールで、S2終盤からJCSまで使用した構築です。

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JCSマスターカテゴリ日程<A>15勝5敗 レート161X
JCSマスターカテゴリ日程<B>17勝3敗 レート1675
JCSマスターカテゴリ日程<C>14勝6敗 レート160X
JCSマスターカテゴリ日程<D>15勝5敗 レート160X
JCSマスターカテゴリ日程<E>13勝3敗 レート1622(途中で止めました)

 

 

 

以下常体

【構築を組んだ経緯】

ポリゴンZの破壊光線Zで敵モンスターを破壊したい。

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  ↓
苦手なゴーストと鋼に強く、これまた敵を破壊できそうな火力のアローラガラガラと並べたい。

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  ↓
この二体を並べるならトリルだ。ポリゴンZでトリルをするには優秀なサポートが必要。

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  ↓
ガラガラが滅びの歌を覚えることに気付く。
  ↓
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デストロイ滅び完成。

コンセプトは敵モンスターを破壊して滅ぼすこと。

 

【個別紹介】

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ポリゴンZ@ノーマルZ
性格:冷静 特性:適応力
技:破壊光線/冷凍ビーム/トリックルーム/守る
実数値:191(244)-*-90-198(196)-104(68)-85(最遅)

採用理由の破壊光線、コンセプトを通すためのトリックルーム、必要不可欠な守る。
冷凍ビームの枠は選択枠で他の技も色々と考えたが、反動無しの攻撃技である点、ガブリアスを縛れる点、ミミッキュの化けの皮を剥げる点から冷凍ビームは外せなかった。
木炭コータスの晴れ噴火ダブルダメを高乱数で耐える程度に耐久を振った。
テクスチャーZを警戒されることが意外と多かったが、構築に霰もエレキフィールドもないので、分かる人が見ればトリルなのはすぐバレる。

 

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ドーブル@気合いの襷
性格:生意気 特性:ムラっけ
技:この指とまれ/猫騙し/ワイドガード/ニードルガード
実数値:162(252)-40-63(60)-*-99(196)-77(個体値12か13)

ダブルバトルにおけるドーブルというのは横のポケモンに相当な強さが無いと強くないが、ポリゴンZは場を整えてかつアタッカーになるので十分な強さがありドーブルでサポートする価値はある。
技構成は全力でポリゴンZをサポートするためこの4つで確定。どの技も使うので切れる技はない。
努力値に調整意図はなく、耐久に適当に振った。
S個体値が妙な理由は、初手でポリゴンZドーブル両守るを選択した際にドーブルの方が早いことによる相手への情報アドを与えたくないから。VかUでなければポリゴンZより遅くなる。
このようなフルサポートで相手に圧力をかけることが出来ないドーブルに耐久を振るのはおかしいと思うかも知れないが、このPTは滅びパであるのでポケモンが生きていることに意味があるため耐久に振った。
生き残った場合、相手はポリゴンZの破壊光線Z読みで守るか交代することが多く、動いていても削れたドーブル側に強い攻撃はあまり飛んでこないので、ガラガラバックが普通に通る。

 

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・ガラガラ(アローラ)@太い骨
性格:勇敢 特性:避雷針
技:フレアドライブ/シャドーボーン/滅びの歌/見切り
実数値:167(252)-145(252)-130-*-101(4)-45(最遅)

技構成は採用理由のフレアドライブとシャドーボーン、コンセプトの滅びの歌、必要不可欠な見切りで完結している。
A特化なおかげで後出しウインディにシャドーボーンで半分削れたり、倒せないと困るベトベトンポリゴンZの冷凍ビーム+フレアドライブで落ちたりするので、この構築ではA特化以外ありえない。

 

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カミツルギ@命の珠
性格:陽気 特性:ビーストブースト
技:リーフブレード/聖なる剣/身代わり/守る
実数値:135(4)-233(252)-151-*-51-177(252)

基本選出の4匹目。削り残しの掃除役。
ここまでギガイアスカビゴンオニシズクモ等が重いため、それらに有利を取れるカミツルギを採用した。
命の珠でないとH振りギガイアスリーフブレードで確定1発にならないため命の珠を持たせた。
珠を持ったことによりビーストブーストが1回発動するとH252振り輝石ポリゴン2が聖剣で高乱数1発程度の火力が出るので、1匹倒す→ポリゴン2を聖剣で倒す→ギガイアスを倒すという流れで3タテして勝つことが何度かあり、苦手なギガイアス入りスイッチトリパに対して勝ちを拾えた。
身代わりという技がこの構築と非常に合っていて、滅んだ後のターン稼ぎが出来たり、トリルが切れるターンに守ってやり過ごす高速アタッカーに勝てたりする。
火力が欲しいことと命の珠で削れることから耐久調整は行わなかった。

 

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カプ・テテフ@防塵ゴーグル
性格:控えめ 特性:サイコメイカー
技:サイコキネシス/ムーンフォース/挑発/守る
実数値:145-*-95-200(252)-139(28)-144(228)

ガチトリパに対しては基本選出が出来ないため、ガチトリパの対策に採用。
中速高火力、猫騙し無効、挑発持ちとガチトリパに対して非常に有利。
挑発が採用理由の一つであるので、技構成はこれで確定。
努力値はCを特化し、木炭コータスの晴れ噴火ダブルダメ確定耐えまでDに振り、ウインディより早く動きたいため残りはSに振った。
技以外の自由度は高く、この構築で一番迷走しているポケモンでもある。
元々は臆病CS型で、持ち物もビアーの実・ビビり玉・精霊プレート・防塵ゴーグルなど頻繁に変えていた。
しかしコータスドレディアへの勝ち筋が薄いどころか皆無だったため、この型に落ち着いた。
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↑防塵ゴーグルの貴重な活躍シーン

正直この環境で防塵ゴーグルは実用性が無さ過ぎるため、コードレを切るのであればテテフのムンフォ耐えを崩せる精霊プレートを持たせると良いと思う。

 

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メタグロス@ハガネZ
性格:意地っ張り 特性:クリアボディ
技:コメットパンチ/思念の頭突き/アームハンマー/守る
実数値:175(156)-198(196)-169(148)-*-111(4)-91(4)

テテフと組ませてガチトリパを崩しにいくために採用。
鋼タイプを2体採用することで、基本選出で重い岩タイプの選出を抑制出来ている…と思いたい。
主にガチトリパに選出するため、トリラーを落としにいくためにハガネZを持たせた。
コメットパンチではギガイアスが落ちないが、ハガネZを使うことで一発で倒すことが出来る。
アームハンマーはあまり使わないが、ジバコイルカビゴンへの打点を考えて採用した。
努力値ミミッキュのシャドークローZ耐えまでHBに振り、DSに4振って残りをAに振った。
テテフと組ませて遅い相手をゴリゴリ削っていきたいからと適当にメタグロスを入れたのだが、予想以上にこの構築に合っていた。
この構築で重い岩タイプが主軸の構築、例えばギガイアスムーランドウツロイドギガイアスに対して耐性があり打点もある。
あとはやはり600族と言うべきか予想以上の耐久で、種族値は正義だということが分かった。
技が全て命中90なこととSが遅いことが不安要素だが、有利対面さえ作れれば本当に強かった。

 

【選出・立ち回り】

・基本選出
f:id:seisankary:20170331132057g:plainf:id:seisankary:20170331132121g:plain+f:id:seisankary:20170331132128g:plainf:id:seisankary:20170331132135g:plain(orf:id:seisankary:20170331132223g:plain)
相手のパーティのポケモンが4匹以上早い場合この基本選出をする。
相手次第ではカミツルギの代わりにテテフを出すこともあるが、基本的に4匹目はカミツルギ
フリーフォールとバークアウトのケアを出来ればしたいので、初手でコケコやウインディと対面した場合、両守るから入れる状況なら両守るで様子を見ることもある。
また、相手の構築にギガイアスがいる場合には初手でギガイアスバックをしてくることがあるので、両守るをすることでトリル下のギガイアスという最悪の展開だけは避けることが出来る。
コケコをフリーフォールだと決めうつのは無理があるが、プテラ等のフリーフォールが見え見えの相手と対面した場合の最善手はフリーフォールしない側に猫騙しである。
また、相手の初手が強力な全体技持ち2匹なときも出来れば様子を見たい。ガブの地震とテテフのシャインで崩されたことがある。
トリルした後は、相手の交代や守るを考えながら迅速に敵の数を減らすように攻撃技を選ぶ。
ポリゴンZの破壊光線Zは出来ることなら耐久が高いポケモンに対して使いたいが、守れない相手に撃つことで確実に相手のポケモンを減らす使い方も大事である。
トリル中に敵を倒すことが間に合わなそうな場合には、カミツルギで勝てる状況を作ることを目指して削るように心がける。

・対ガチトリパ

f:id:seisankary:20170331132223g:plainf:id:seisankary:20170331133629g:plain+f:id:seisankary:20170331132135g:plain(f:id:seisankary:20170331132128g:plainorf:id:seisankary:20170331132057g:plain)
ガチトリパに対してトリックルームをさせずに、上から高火力で叩き続けて勝利する。
ミミッキュの持ち物次第で択になってしまうのだが、襷を持っていることは少ないので普通に殴れば大体倒せる。
ガチトリパ以外にも3体ほど遅いポケモンがいるトリル寄りのスタン構築に対してはこちら選出をした方が勝てる。
プレイングに関しては特に言うことはなく、適切に挑発をしながら殴り続けるだけである。

・対ポリゴンZドーブル(ミラー)

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身代わりカミツルギメタグロス・ガラガラとポリゴンZに強いポケモンが多いのでミラーは有利。
ポリゴンZドーブルで有名なものはギガイアス入りなので、相手が基本選出であればかなり有利が取れる。

・対イーブイドーブル

f:id:seisankary:20170331132057g:plainf:id:seisankary:20170331132121g:plain+f:id:seisankary:20170331132128g:plainf:id:seisankary:20170331132135g:plain
立ち回りは通常と異なるが基本選出でもわりと勝てる。
滅びの歌と身代わり聖剣があるので有利。
トリル出来ていればバトン先に用意されているポケモンで有名なものには打点があるが、ピッピのこの指止まれが嫌なので滅びの歌で崩した方がおそらく良い。
これより絶対に良いと思う選出があればそちらでいいが、これでも十分に勝てる。

【苦手なもの】

ギガイアス

環境からギガイアスが消えたらこの構築の勝率は大幅に上がる。

・スイッチトリル構築

相手の選出によるが上手いこと立ち回らないと厳しい。
トリルアタッカーを出されなければ有利なので出されないことを祈る。

コータスドレディア

お先噴火で壊滅する。リフストZも無理。眠り粉は避けることが出来る分勝ち筋がある。
未だに最善の選出と立ち回りは分からない。

ガブリアス@突撃チョッキ

破壊光線Zか冷凍ビームで落ちる前提で動いているので落ちないと困る。

 

【使用感】

勝ち筋が分かりやすく、それでいて強かった。
結果だけ見ると大したことないように見えるが、ガチパでダブルレート1800にすら到達したことのない自分が使ってこれだけ勝てているので、非常に強い構築である。
構築を組むのが苦手な自分であるが、ここまで納得がいく構築を組めたのはローテ以来で、かなり良い構築に仕上がったと思う。

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。